いろいろなやり方がありますが、一例として。
(ドイツ語でしか習ったことないので、用語が日本語的に間違っているかもしれません。)
ラストコピー作製
ラストに印を付ける
まず、ラストに中心線(黄色)を引き、
下図のように4つの印を付けていきます。

A) ミラーポイント = つま先の頂点
B) =カカトの曲線の頂点(青)Acm ✖️ 2/3 の所
C)= A〜B ✖️ 2/3 の長さをBから上に取る
D) フットベットの下の角から :女性用=6,5cm / 男性用=7,5cm
面倒くさそうな感じですが、靴職人が使うメジャーは表が "cm" 、裏はこの1cmの約2/3にあたる "Stich" の表記になっているので、実際は計算するのではなく、メジャーをクルッと回すだけです。(このメジャーにの写真は「足の計測に必要な道具」にあります。)
ワックス紙を使って型を取る
ワックス紙を温め、ラスト半分の型を採り、広げ、それを元に紙でラストコピーを作ります。(下写真)

パターン作製
ラストコピーをもとにモデルを描く
アッパーのデザインだけでなく、漉きしろ、のりしろ、ライニングをつなぐ位置など全てを書き込みます。

パーツ型紙制作
上のモデルをもとに、各パーツを切り出していきます。

これら切り出したパーツはきちんと重ねると、モデルとぴったり合わさります。

革を裁断
革の伸びる向きや傷に気をつけてパーツを裁断。
革靴は吊り込み時に引っ張るので、各パーツはその引っ張る方向に対して伸びてしまわないように配置されます。
もちろん一番目立つ前足部は一番綺麗なところが使われます。

革を漉く
革と革のつなぎ目や、縁を切り目が見えないように加工する場合に革漉きマシンやナイフを使って漉いていきます。
縫い合わせる
各パーツを縫い合わせ、アッパーの完成です。
(下の写真のアッパーは、上のパターンとは別物です。)


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