整形靴のラストができるまで

マイスター

フットプリント・足囲計測

フットプリントを採り、足囲を測ります。

(詳しい足囲の測り方はこちらを参照してください)

木型を注文

採取したフットプリントと足囲をもとに、合った木型を注文。

今では採ったデータを木型制作会社に送って木型を削り出してもらったり、3Dスキャナーやカメラで足を撮影し、3Dプリンターで制作、というのもあります。

石膏で足型を採る(木型を注文せず、自分でラストを制作する場合)

石膏バンドやTUCA QUICK-SOCKSを使い、足型(ネガティヴ)を採ります。

石膏バンドで採った足型

足型の内部に離型剤を流し込み、乾かしたら、発泡樹脂を石膏型に流し込む

定番発泡樹脂がこれ↓↓↓


いろいろ似たような安いものはあるけれど、結局これに戻ってくるという経験を今まで勤めた会社3社すべてでしています(笑)

この二つの液体を1:1の割合で混ぜ、石工型に流し込む。

すごーく熱くなるので、しばらく置いて冷まします。

石膏型を外してマシンで少し余分な部分を削るとこんな感じに↓
(上の石膏型とは違う足です)

爪先をつける

荒削りしたポジティブの足型に爪先の型をセットし↓テープで固定して、

レンジキャスト↓を1:1で混ぜ、軽い大粒の砂を混ぜ込み、型に流します。

レンジキャストとそれに混ぜる大きい粒の砂のようなもの

左:レンジキャストを流し込んだ状態

右:型を外した後

削る・成形

足の計測データをもとにラストを形成してできあがり。

出来上がったラスト

コメント

  1. Liyo Yamashita より:

    すごく面白いです!
    ヒールの高さ分はこういうとき考慮しないのでしょうか?または整形靴はそもそもヒールはつかないのでしょうか?

    • bon-meister より:

      コメントありがとうございます!
      ラストにヒールスプリングを設けるかどうかは会社の方針や患者さんの足の状態によって変わります。
      1,5〜2,5cmのヒールスプリングを付けるのが一般的で、その場合は石膏型を取る段階でカカトの下に希望の高さのウェッジヒールなどを敷いて型取りを行い、ラスト成形をします。
      私の勤めている会社は基本「ニュートラルポジションに」という方針なので、ラストの段階ではヒールがないように見えますが、フットベットを制作するときにヒールスプリングを付けて、外見上ヒールがあるように見せます。

  2. Liyo Yamashita より:

    そうなのですね!これで作ったラストはそのまま釣りこみに使われるものなんですか?

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