足の計測に必要な道具

作る

今では2D(足裏のみ)や3Dスキャンなどもあるので、こちらで紹介する方法はクラシカルなものになります。

が、まだまだ多くの会社で採用されている方法です。

①フットプリントを採る

足の輪郭、どこに圧がかかっているかなど、その人の足を知る上で、ラストやインソールを制作する上で重要な情報が得られる最重要アイテム。

これがフットプリントを採る道具↓↓

29,800円也。

高いですね。。

でも、他のショップだと同じ内容で50,760円

2万円の差はわかりません。

どれもドイツ製、5万円のに関しては、写真と説明を見ても手持ち付きのが来るのかそうでないタイプの物が来るのか不明。
使い勝手はどちらも同じなんですが、手持ち付きの方が厚みがあり、大きいです。
バックに入れて外回りに使うには薄手の手持ち付きでない方が便利。

余談ですが、ドイツで買うとセットで100ユーロくらいだったと思います(業者用のカタログには値段は載っていないので、現在いくらなのかはっきりとはわかりません)。
15,000円ほどですね。
そしてマットのタイプも選べます。

  • 粗いラスター(下写真左)
  • ライン構造/スムーズ(下写真右)
フットプリント 2種類のマット

どちらを採用するかは好みですが、左の方がどこに圧がかかっているか判りやすいため、粗いラスタータイプが主流です。

②足囲を測る

ドイツ整形靴職人のメジャー(measure)といえばこれ↓

表がcm表示、裏がイギリスとヨーロッパの靴サイズが表示されていています。

例えば、フットプリントで、指先から捨て寸を1cmとって、かかとの終わりでクルッと裏に回すと、靴のサイズが分かる、という感じで使えます。

以上の二つがインソールや靴の木型/ラストを作るのに必要な測定用の道具になります。

以下の物は使うか使わないかは好みになります。

③足長を測る

かかと後ろの丸みの先端から指先の先端までを測る道具。

ラスト制作でも、靴販売やインソールの大きさと、実際に靴を履いた際の足の長さを見るのに便利です。

お客さんにも実際自分やお子様の足がどれくらいの長さで、捨て寸を含めるとどれくらいの靴のサイズが適正か、視覚的に捉えてもらえます。

ヨーロッパサイズとイギリスサイズの靴用

上のような道具でなく、ノギスでも足長は測れます。

ノギスは足長だけでなく幅など、ラスト制作する上でも使用されます。

日本人の足なら30cmまで測れれば十分ではないでしょうか。

④足高を測る

ラスト制作する上では、指の高さや足の厚みを測ったりできる「ハイトゲージ 」を使われる方もいらっしゃいます。
(リンクは金工・木工ようですが、兼用できます。足用は10cmもあれば十分ですが。)

⑤水平を測る

もう一つ、整形靴やインソールを制作する上で使われる計測器に「骨盤水準計(pelvis level)」というものがあります。

これは足ではなく、左右の足の長さが同じかどうか、を見るためのものです。

これは、骨盤腸骨の頂点(写真下のオレンジ色の↓部分)2箇所にレバーを上から置くようにしてしっかりのせると、真ん中の黄色の液体中に空気が入っていて、骨盤が水平ならばその空気は真ん中に、骨盤が傾いていると左右どちらかに上がる、という仕組みのものです。

骨盤が傾いている、ということは、脚長差がある可能性が高いので、足元に3mm、5mm、8mm、10mmの板を敷いて、骨盤が水平になる高さを探します。

脚長差は全く「0」にしなければならないわけではありません。

1cmの脚長差があっても、5mmのみ補正で十分、という場合もあり、人それぞれです。

そして、脚長差には様々な骨の疾病、変形性股関節症などによって、実際に骨の長さが違う場合と、足部の回内、回外、膝の伸展制限の度合などによって生ずる「見かけの脚長差」があります。

そのためドイツでは、脚長差の確定は医師が行うことになっているので、お店の方では確認のために行います。

この道具の欠点としては、肉が多いと骨の位置が分かりにくい・・・ということですね。。。(苦笑)

道具の紹介は以上です。

今はいろいろな機械が出てきて、より正確に物が作れるようになったのかもしれませんが、

機械オンチの私には、

クラシカルなもの=手軽にできる物

になったように感じてしまいます。

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