上の絵のようなソールの靴、見たことある方も多いのではないでしょうか。
代表的なのは「BMTシューズ」
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このMBTシューズが「健康に良い!」と流行したのをきっかけに、いろいろなコンフォートシューズメーカーも似たような構造のソールを持った靴を発売しました。
例えばドイツの代表的なコンフォートシューズメーカー「Finn Comfort」や「Ganter」。
MBTシューズは自分でバランスを取ることで自分の筋肉を使って姿勢を整えさせるために踵部のマテリアルが柔らかく、ローリングも大きく、と意図的に前後左右アンバランスに作られているのに対し、下の2社は前後には動くけれども、左右は安定している作りになっています。
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各社コンセプトやうたい文句に違いはありますが、整形靴的に「ゆりかごソール」とはどのようなものなのでしょうか。
概要
- ロールには目立ったローラー頂線はないが、体の重心の下に最高点がある
- かかとから足の先まで均等な弧を描く
- 膝の仮想円下がローラー中心点となる
作用
- 足関節の負担軽減(中足部ローラーよりもさらに軽減できる)
- 距腿関節のほぼ完全な機能の引き継ぎ
- 足首だけでなく、他の足の関節の負担も軽減。硬化ソールにすることでさらにその効果が増す。
- 膝関節の負担を軽減したい場合は、ローラーの中心点を腰関節の仮想円下に置く。
適応症
- 足関節の変形性関節症または関節固定術
- リウマチ
- 膝関節症(稀)
ゆりかごソールの靴、足首や足の他の関節に痛みのある方は試す価値あり!です。
靴のコンセプトも「健康に良い!」と言われていても、健康法と同じように流行り廃りがあるので、今ではあまり店頭で見かけなくなってしまいましたが、根強いファンは結構います。
私が働いている靴屋でも、何年か前にデッドストックでゆりかごソールの靴が入りましたが、すぐに売り切れてしまいました。
『ソールが関節の機能を果たす』ので、痛みの根本的な解決にはなりません。
が、痛みを軽減することでウォーキングができれば、運動不足からくる筋力の低下を防ぐことができます。
これってとても大切です。
ローリングソールの種類は他にもたくさん!
ローリングソールの種類に8種類のローリングソールの記事のリンクと基本的な理論をまとめてあります。
既成靴では見られないものもいくつかありますが、
これらを参考にして自分の症状にあった靴を見つけてください。
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