整形靴の仮合わせ/中間コントロール

マイスター

オーダーメイドシューズであれば、作成したラストは合っているのかどうか、確認する必要があります。

確認する方法は会社によって様々ですが、

整形靴では、透明のチェックシューズ を使用するのが一般的です。

チェックシューズ を作る

チェックシューズ 作りにはこの↓機械を使います。

代表的なメーカー”MINKE”の”Vacutherm”

薄いプラスチック板をセットして上にあげると、上部にある電熱器によってプラスチック板が柔らかくなり、加工可能な状態になったら下にセットしたラスト(+フットベット)におろして、真空ポンプによる吸引を行います。 ↓

両面に施して、機械から取り出した状態

余分な部分を切り取り、仕上がり予定の高さに切り、後ろ部分をセロハンテープで止めて出来上がり。

出来上がったチェックシューズ (短靴用)

お客様に履いていただいてチェック

予定のヒールの高に合わせて、チェックシューズ を履いて立っていただきます。

透明なので、どこに当たっているのかがよく見えます。
裸足であれば、当たっている部分の皮膚の色が下の写真のように白っぽくなります。

常連のお客様。前回に比べて、足首から上のボリュームが増したことが分かる。

ラスト修正

仮合わせの結果と、その時に決めたモデルを考慮して、ラストの修正をします。

終わったらアッパー制作。
(うちは外注なので、アッパー制作会社に送ります。)

高級注文靴では、革で仮合わせ用の革靴が作られている様子をテレビやSNS等で見ることがあると思いますが、

整形靴はスピードが求められるのとコストの関係で、仮合わせは基本的にはこのプラスチックシューズで一回のみで終わらせるのが普通です。(ドイツの場合だけかもしれませんが。)
よっぽど合っていなければ、もう一度ラスト修正してチェックシューズ 作り直して、もう一度行う場合もあります。

ちなみに、マイスター試験の時も仮合わせで確認できるチャンスは一回のみです。

この仮合わせは、靴作りにおいてもっとも重要な工程と言って良いほど大切で、経験が必要になるところです。

どんなに綺麗な形にラストが作れても、履いて歩いた時に合わなければ意味がないですから。

当たっているところは単純に広げればいいのか、広げるならどれくらい?どれくらい削ればもっとフィット感がよくなるか、などなど、

さじ加減が難しいところです。

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